
3−5. まとめ
調査の結果を整理して以下に列記する。
1)調査対象者の約95%が海に対して好感を示している。
2)海の印象では「怖さ」「騒々しさ」が70%〜80%、一方、「美しい」「さわやかさ」「楽しさ」等の好感を示す項目は95%以上を占めている。このことから、海に対する阻害感情以上に好感度が高いことが例える。
3)「一年に一回以上」海を訪れる高齢者及び障害者は全体の7割を占める。
4)高齢者及び障害者全体の約9割が、バリアフリー整備のなされた海への訪問を希望している。
5)海岸施設に対する評価は、全ての整備項目で約80%の不満度が示され、中でもトイレの整備(トイレの個数・内容)に対しては非常に強い不満度が表れた。
6)海岸施設の整備・改善要望においても各項目共に重要度が約9割と非常に高い値を示した。中でも、「道路の段差・階段などの障害」「トイレの個数・内容」「救急設備の整った休憩施設」では特に重要度が強く表れていることがわかる。
以上のことから、高齢者・障害者は比較的海に対し好感を抱いており、同時に訪問頻度も高いことがわかる。しかし、海岸施設の利用に対する不満度は予想以上に高く、海岸施設に対する低い評価がわかる。また、海岸施設の整備・改善要望が非常に高い割合を占めていることからも、人にやさしいバリアフリーの海岸整備が急務であると考えられる。
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